瞑想Hacker

マインドフルネス・心理学・育児の迷走ブログ

Google発、マインドフルネス × リーダーシップ研修の「Search Inside Yourself」が日本初上陸らしいので参加してきた

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Googleで生まれた人材開発メソッド Search Inside Yourself(SIY) の「SIYコアプログラム」が、2014年10月12-13日に開催され日本初上陸となりました。

SIYとは?

SIYは、脳科学 × マインドフルネス瞑想 × エモーショナルインテリジェンス(EI/EQ) × リーダーシップ、の4つの柱で構築されています。科学的根拠にもとづいた瞑想を行うことでEI/EQを向上させ、叡智と思いやりに満ちたリーダーシップを育成するプログラム。SIYの最終的なヴィジョンは、そのようなリーダーを世界中で育てることで、ビジネスの世界から世界平和を目指すというものです。

申し込み殺到のSIY

「SIYコアプログラム」は開催3ヶ月前の時点ですでに満席になるほど大人気となりました。広い会場で席数にも余裕があるだろうと思って様子をみていたら、あっという間に満席になってしまいビックリ。ダメ元でキャンセル待ちを申し込んでおいたのですが、直前で空きの連絡をいただいたので、もろもろの予定を調整して、急遽参加することにしたのです。当日はざっと150-200名の参加者だったかと思いますが、 まだ70名ほどキャンセル待ちが残っていたそうで、SIYの注目度の高さがうかがえますね。

SIYコアプログラムの内容

SIYコアプログラムは、9:30-17:30の2日間に渡って開催されました。内容は、基本的には講義と実習を交互に繰り返す感じです。マインドフルネス瞑想の練習を行ったあと、ひと通り講義を行って、ペアワークで学んだことを体感していく流れになっています。

実習の例 ・マインドフルネス瞑想のエクササイズ ・マインドフルリスニング(ペアワーク) ・ジャーナリング(マインドフルライティング) ・歩く瞑想(マインドフルウォーキング) ・3つの会話(エンプティ・チェア)

具体的なノウハウについては今後このブログでも紹介していければなと思っています。

SIYの感想

個人的には、マインドフルネスに関するペアワーク・グループワークなどの実習をもっと色々体験できると思って申し込んだのですが、思いのほか講義が長くてワークの時間が短かったのはちょっぴり残念でした。まあ、ワークばかりだと、なんとなくお勉強した気にならないし、一見遊んでいるように見えるから、特にビジネス層をターゲットにしたセミナーではクレームになりねないし仕方がないのかなという気もします。でも、せっかく同じ志を持ったたくさんの人が集まる場ですし、ライヴならではの参加者同士によるワークを増やしてほしいなと思いました。(ようは、ぼくはワークがすきなのです。)

ただ、一般的にあやしいと思われていた瞑想文化の効果効能が科学的に実証されはじめたことで、ビジネス業界に積極的に取り入れられていく潮流は新しい時代の到来を予感させてくれました。今後も、あやしくない形で瞑想文化がさまざまな業界へと浸透し、瞑想的な価値観が普遍的に広がっていけば、どんどん面白い世界になってくると感じています。まだまだ、世の中捨てたもんじゃないなと思いました。

いま仏教3.0が熱い!「アップデートする仏教を体感しよう! in 東京」に参加してきた

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現代仏教における最先端のコンセプト「仏教3.0」。その仏教3.0に関するセミナー「アップデートする仏教を体験しよう! in 東京」が2014年8月6日に開催されました。

仏教3.0とは?

仏教について学んでいたときに出会った本が『アップデートする仏教』です。海外で坐禅を教えてきた経験のあるお禅宗の僧侶、山下良道氏と藤田一照氏による対談本。「仏教もスマホのアプリのようにアップデートする必要がある!」と説き、新しい仏教の潮流を予感させる本。読み物として普通におもしろくて、仏教や瞑想に興味ある人にはすすめています。

彼らが提唱している仏教のバージョンはこんな感じです。 仏教1.0 = 既存の葬式仏教(大乗仏教仏教2.0 = テーラワーダ仏教ブーム(原始仏教回帰) 仏教3.0 = 1.0と2.0を包括した、大乗的思想の本質と小乗的瞑想の実践(まだまだ進化中)

藤田氏いわく、この枠組みは説明のためにあえてわかりやすく分けたものであって、これを絶対視しないでほしいとのこと。仏教3.0という言葉がひとり歩きするのは、3.0的ではないということです。

青空としてのわたし

古今東西の様々なスピリチュアルリーダー達が、様々なことばで伝えてきた、世界の本質や宇宙の真理。それを、「青空としてのわたし」という一言で表現する山下氏。ぼくの中には、仏教や瞑想をかじりはじめてから、何か核心がつかめてない感じのモヤモヤがずっとありました。そのモヤモヤとは一体なんなのか、誰も教えてくれなかった疑問を、氏の新著『青空としてのわたし』は見事に晴らしてくれました。一気に読み終わったあと、感動的な要素は一切ないはずなのに、なぜか涙があふれてきてとまらなくなったという・・・。おそろしや仏教3.0(笑)。現代人の誰にでも分かりやすいことばで、仏教や瞑想の本質を伝えてくれている名著です。編集者も相当優秀なのでしょう。詳しくは読んでみてください。

仏教3.0を体感

で、そんなお二方が、「アップデートする仏教を体感しよう!」というセミナーで地方をまわっているそうで、それが先日東京で開催されるとの情報をFacebookでキャッチし、秒速で申し込むことにしたのです。(その後、キャンセル待ちがでるほど反響があったそうです。)

そしてついに、先日、体感してきました。セミナーの内容は、前半はお二人の対談で座学、後半はお二人それぞれの瞑想法で実践。山下氏と藤田氏に交互に瞑想の誘導をしていただくという、なんとも贅沢なワークでした。山下氏の瞑想は、彼独自のメソッぞに体系化されています。まず、手のひらの微細な感覚を観察するところから入るのが特徴的です。藤田氏の瞑想は、骨格や筋肉、姿勢などを重視するボディワークに近いものです。いずれも目指すところは一緒なので、好みや相性で試してみたらいいと思います。

お二人共尊敬に値する実績を持つ高名な僧侶でありながら、聖人君主と言う感じはどこにもありません。いい意味で人間味あふれる仏教マニアのオッチャン?という感じです。それがまた、ぼくを安心させてくれるのです。

仏教3.0から学んだこと

人のこころは、青空に浮かぶ雲のようなものである。「雲」は自我の固まりであるから、「雲」がいくら頑張っても瞑想はうまくいかない。瞑想するときの意識の主体は「青空」であって、「雲」ではない。「青空」が瞑想するのである。無限に広がる「青空」がほんとうの「わたし」だったと気付けば、「雲」の形に一喜一憂することなく、余裕を持って「雲」を眺めることができるようになるのです。

“雲は、それ自体が私ではありません。 雲を浮かべている青空、それが私です。 青空としての私。 このことを本当に実感したとき、 心に詰まっていた苦しみも、 心を離れない悩みも、 雲が空に融けるように、 ふわっと消えてしまいます。 雲は、私ではないのですから。” 山下良道著『青空としてのわたし』

坊主だらけの打ち上げ

セミナー後、関係者のツテで打ち上げに潜入させていただきました。将来の仏教界を担うであろう若手のお坊さんたち約10名が参加。みなさん袈裟を脱いて私服だったので、ただの怖いスキンヘッド集団にしかみえない(笑)。でもみんないたってまじめで、ひたすら仏教トーク!普段仏教の話がしたくてもなかなかできないぼくはウキウキ。本職の方々に色々質問したりして非日常的な飲み会を楽しんでましたが、途中からなにやらどんどんマニアックな話題になっていき、全く話についていけなくなってしまったので、そそくさと退散しました・・・。精進します!

話題のマインドフルネス・プログラム「SIY体験講座 in 岡山」にはるばる参加してきた

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科学的な瞑想をビジネスに活用するプログラム Search Inside Yourself (SIY) セミナーのお試し版「SIY体験講座 in 岡山」が2014年7月18日に開催されました。

SIYとは?

Googleで生まれた人材開発プログラムで、科学的な瞑想がベースになっています。マインドフルネスや脳科学を活用して、エモーショナルインテリジェンス(EI、EQ)やリーダーシップを高めることを目的としています。いま、シリコンバレーを中心にIntel社やFacebook社、Twitter社などで導入され注目されています。

SIYコアプログラム in 東京が速攻で満席に

2014年10月12-13日、SIYの母体である米国SIYLIの代表マーク・レサー氏が来日し、「SIYコアプログラム」が日本初上陸となります。参加費約10万円と高額であるにもかかわらず、告知からわずか1ヶ月で定員オーバーとなったほど。ぼくも申し込もうと思っていたんだけど、席に余裕がありそうだったから「あとでいいや〜」と先延ばしにしていたら、いつのまにか、完売。結局キャンセル待ちを申し込むことに・・・。

SIY体験講座 in 岡山

まさかの完売で残念がっていたところ、SIYセミナーのお試し版である「SIY体験講座 in 岡山」があるとの情報を発見。しかもQuestcafeさん主催。代表のワダタツヤさんは以前お仕事でお世話になったことがあり、久しぶりにお会いしたかったこともあって勢いで岡山へ行くことに!日本人初のSIYティーチャー(になる予定?)の講師、木蔵シャフェ君子さんにも色々お話しを聞きたかったし。てなわけで、急遽、飛行機で1泊2日の鬼退治の旅がはじまるのでした。岡山は桃太郎の町なのです。

内容は主に、マインドフルネス瞑想の誘導、SIYに関する座学、ペアワークの3つ。会場に慣れないせいか最初は深い瞑想に入りにくかったですが、講師のインストラクションもわかりやすく、慣れれば深く入れました。導入として最初に瞑想を行うので、頭がスッキリした状態でセミナーを受けることができる。座学に関してはほんの触りだけでしたが、いまEI (EQ)の重要性が改めて見直されており、マインドフルネスによってEIを高めることができるという。結果、幸福を感じやすくなったり、リーダーシップが高まるといった内容だった。その他詳しくは、今後このブログで紹介していければと思う。

ペアワークがよかった

やはりセミナーの醍醐味といったら体験型ワーク。座学でお勉強するだけであればなんとでもなる情報化時代だけど、ナマの触れ合いはライブであるセミナーならでは。この日おこなったのは「マインドフルリスニング」というワーク。参加者同士でペアになって、数分づつ相手の話しを聴くんだけど、話し手はひたすらしゃべって、聴き手はひたすら聴くというもの。聴き手はしゃべってはいけない。もちろんただ聴くだけじゃなくて、マインドフルな状態になって、自分の心の動きや相手の動作などをじっくりと観察しながら、ひたすら、聴く、聴く、聴く。

このワークの感想は人ぞれぞれ多様だと思いますが例えばぼくの場合は、いかに普段人の話を聞いているようであまり聴いていなかったかということに気付いたり、少しでも疑問点があるとすぐ質問したくなって話しを途中で遮りたくなる気持ちになったり、「どんなふうにリアクションしよう」とか「どんなふうに質問しよう」と考え事ばかりしている自分を発見したり。普段は1人で瞑想することはあっても、瞑想状態で人の話を注意深く聴くことなどなかったので、新鮮な体験でした。マインドフルネスとは1人でとじこもって瞑想することだけでなく、人と人とのコミュニケーションもマインドフルネスになりうるのだなと、視野が広がった1日でした。

岡山の夜

懇親会では講師・主催者・参加者の皆様とも交流させいただき、岡山の人も食べ物も最高で本当にいい街でした・・・。二次会では、酔っ払って先輩方に人生相談にのってもらった記憶が・・・(笑) ありがとうございました!!

究極の神秘体験?!立ち会い出産体験記

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先日出産に立ち会いましたので、その体験を書こうかな?

立ち会おうかかどうか迷っている夫婦も多いみたいだけど、ぼくは立ち会うことは最初から決めてました。
出産というプロセスをこの目で確かめてみたかったんです。
めったにない貴重な機会なので、できることなら自分でも産んでみたいもんですが、もちろん無理なので、気持ちだけでも一緒に体験して産んだつもりになりたいなと。
もちろん、立ち会うことで母子をできる限りサポートしたいという思いもありつつ。

なにはともあれ、出産トラウマに代表される分娩前後の経験は、赤ちゃんのその後の人生に計り知れない影響を与えると言われています。
なので、できるかぎり声をかけたり手を当てたりして母子ともに安心させたかった。
いやむしろ、そうすることによって、ぼく自身が安心したかったのかもしれません。

なぜならぼく自身が難産で、母子ともに生死の境をさまよったとか、さまよわかなったとか。
子の出産に立ち会うことは、親の出産トラウマを一気に解消するチャンスでもあるのですよ。

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